血管・動脈硬化検査のご案内
頚動脈超音波では動脈壁の厚みなどを直接観察し、動脈硬化の程度を調べます。
検査項目 | 検査内容・寸評 | 金額(税込) |
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頚動脈超音波※ | 動脈硬化など頚動脈内部の状態がよくわかります。 | ¥5,900 |
※印の項目につきましては、枠の関係上、事前予約とさせていただいております。(ご受診日当日枠が空いていれば、ご案内可。)
- 価格に関するご注意
- 健康保険組合、各種団体の契約により補助金制度が適用される場合や追加料金が生じる場合がございます。実際のご負担金額については、ご加入の健康保険組合、お勤め先にお問い合わせください。
頚動脈超音波とは
頚動脈は心臓からの血液を脳に送り届ける血管です。
年齢とともに動脈硬化が進行しますが、この頚動脈硬化症は最終的には脳梗塞を引き起こすことがあるため早期発見が重要です。
また、頚動脈の動脈硬化性変化は、心臓など他の血管の動脈硬化と関連があるため、頚動脈の状態をみて全身の動脈硬化度をチェックすることができます。
頚動脈における動脈硬化の指標として、内膜中膜複合体厚(intima-media thickness: IMT)が一般的に用いられています。
下図(総頚動脈)に示すように、頚動脈は超音波により血管腔から近い順に輝度が高い層、輝度が低く薄い層、そして輝度の高い層の三層構造に見えます。
このうちIMTは最初の輝度が高い層と次の輝度の低い層を足した値です。このIMTが1.1mm以上になると動脈硬化が進み肥厚した状態と考えられ、厚いほど将来の心筋梗塞や脳梗塞の発症が多くなることもわかっています。
- 総頚動脈 - 春日クリニック資料 -
また動脈硬化が進むと動脈壁に脂質や石灰化などがたまり、プラークと呼ばれる粥状硬化層を形成し、血管内腔の狭窄が進行します。
頚動脈超音波ではこのようなプラークの存在や狭窄を描出することが可能です。
脳梗塞の原因として、このような頚動脈のプラークが破綻することが重要なメカニズムの一つとして明らかになっているので、脳梗塞が心配な方は頭部MRI検査とあわせて危険度をチェックしましょう。
- 総頚動脈 - 春日クリニック資料 -
- 矢印の部分が血管内腔に突出したプラークです。
- プラーク内部に見える黒い部分は石灰化です。