心臓機能検査のご案内
NT-proBNPは心臓から分泌されるホルモンで、心臓に負担がかかると増加します。血液で簡単に検査ができ、心電図と併用することによって軽症・無症候性の心不全や狭心症の検出に有用です。
検査項目 | 検査内容・寸評 | 金額(税込) |
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NT-proBNP | 血液検査:心臓機能の低下を見つけます。 | 2025年3月末まで ¥2,800 |
- 価格に関するご注意
- 健康保険組合、各種団体の契約により補助金制度が適用される場合や追加料金が生じる場合がございます。実際のご負担金額については、ご加入の健康保険組合、お勤め先にお問い合わせください。
BNPとは
BNPはナトリウム利尿ペプチドと呼ばれる心臓から分泌されるホルモンの一種で、心筋梗塞や心不全のような心臓に負担がかかった状態になると血液濃度が上昇します。
心不全は左室肥大、虚血性心臓病、左室機能障害、弁膜症、心筋症などの心臓病によって引き起こされ、早期の場合あまり症状がないことも多いので、健診やドックで早期発見し対処することが予防の観点から大切です。
実際に米国の追跡観察研究として有名な Framingham 研究では、平均5年間の追跡調査で BNP 高値の住民がより心不全に陥る危険性が高いことが明らかにされています。
(Wang TJ ら、N Engl J Med, 2004 年)
健診、ドックで心疾患をスクリーニングする方法としては、心電図が広く行われていますが、心電図だけでは検出できない場合もあり、心電図と BNP の両方を行うことでよりスクリーニングの感度が上がることも報告されていますので心疾患が心配な場合は一度 BNP 値のチェックをお勧めします。
(池田俊也ら,日医事新報,2004 年)
BNP(ナトリウム利尿ペプチド)についてよくある質問
Q:どのような場合に受けたほうがよいですか?
A:動悸や息切れなどの自覚症状がある場合や、高血圧・不整脈を指摘されている方にお勧めします。
Q:検査の方法は?
A:検査方法は採血された血液検体を用います。
Q:検査を受ける際に注意することは?
A:腎不全や透析患者さんでは異常高値を示すこともありますので注意が必要です。
Q:高値の場合はどうすればよいですか?
A:循環器内科専門外来を受診し、心臓超音波検査などで心臓疾患の精密検査を行うことをお勧めします。