国際歯科学会2017における研究発表
3月22日~25日にサンフランシスコで行われた国際歯科学会 (IADR) General Sessionにて、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・歯周病学分野の水谷幸嗣先生、三上理沙子先生らの研究グループ(主任:和泉雄一教授)と同友会の共同研究が
“Screening factors for periodontitis during medical checkup: a cross-sectional study”というタイトルで発表されました。
この研究では、同意をいただいた人間ドック健診受診者に対して、歯科医師による虫歯や歯周病の検査を行うとともに唾液を採取し、炎症に関する様々な物質や歯周病原細菌の菌数と抗体検査を測定しました。その結果、骨密度と歯周病の関連が示唆され、さらに唾液を用いた菌数測定と人間ドックでの検査結果を併せて判定することで進行した歯周病の有無が高い確率で判定できるということがわかりました。
近年、全身の疾患と口腔の密接な関係についても、様々な関連が指摘されております。この研究が進めば人間ドックや健康診断に訪れた際に、歯周病のチェックが可能になり、早期の治療に結び付けることで疾病予防につながることが期待されます。